プラスチック系床仕上げ技能士の試験台で練習

プラスチック系床貼り一級技能士試験

プラスチック系床貼り一級技能士試験

2016年 福岡内装センター株式会社は新しく社員さんが入社してくれました!!

愛称は

まえちゃん

って言います。

ちゃん付けですが、男の子です。

このまえちゃん、かなりの努力家で、時間があれば事務所隣の支店の一室で、床貼りやクロス張りの自主練を重ねてます。

私自身が、この業界に入ってから直ぐに床貼り職人の親方に弟子入り、その後床貼り職人として独立。

その途中でプラスチック系床貼り技能試験を

二級合格

その2年後に一級試験をトップで通過して晴れて一級技能士となりました。

二級試験の時も、一級の技能試験の時も、朝昼夜問わず、時間関係なく自主練を行ってました。

何度も何度も何度も同じことに繰り返しの反復復習の繰り返し練習が実を結びました。

現場で余った材料や、問屋さんの倉庫に余っている材料などをもらったり、安く譲ってもらったりして
まえちゃんの練習材料となってます。

通常

職人さんの修行って、やっぱりツライもの。

いっぱしの職人になるにはそれなりの我慢も努力も体力も心のスタミナも必要です。

最初は掃除と片づけから始めるのですが、、、、

その作業にもギッシリと将来の仕事に通じるノウハウや心構えなどが詰まっているんですよね。

掃除や片付け一つとっても、細かい目配り気配りが必要なんです。

例えば

作業途中に、「トイレ行ってきます」って行って現場を離れようとした際に

「トイレに行くのは良いが、手ぶらで行くなよ」

と注意されます。

満タンになっているゴミ袋があるなら、トイレのついでに捨ててくれば、最後の片付けも一回分往復しなくても良くなるし
現場もドンドン片付いてキレイに気持ちよく作業が安全にできますよね。

それを教えて覚えると

次からは

「何か持っていくものないかな?」って感覚が身について来るんです。

目配り気配りの始まりです。

そしたら、もうこっちのもの。

それからの成長スピードはそれまでと比べ物にならないくらいの速さで段取りが出来るようになるし、その他の事柄にも目配り気配りが出来て
ちょっとしたことでも、「段取り良くこなそう」って考えになって

段取り良く、自分のイメージどおりに作業が進んで行くことに、喜びを感じる様になるんです。

小さな成功の積み重ねと、小さなミスの積み重ねを繰り返しながら

「今度はこうしよう」「次はこうしてみよう」

って考えるようになります。

今現在のまえちゃんは、まだまだこの途中ですが
こうして自主練で頑張っていればその日は必ずやってきます。

2016年12月で入社して半年が経ちますが、半年前から、着実に成長してます。

因みにまえちゃんは、内装業界・・・いや
建築業界は、、ど、、ド素人から入社してきたんですよ。

って言うのも、私が、業界未経験の人財を希望したからですね。

真っ白でこのある意味特殊な業界に飛び込んで来た彼は立派です。

写真の練習台は、7年前私が居旧技能試験を受けるときに練習したいからと行って
実際に技能試験に使われる試験台と同じ寸法で知り合いの大工さんに作ってもらったんです。

その試験台で、今度はまえちゃんが練習してます。

不思議です。

7年前は、そのような事は夢にも思ってなかったですからね。

あと、3ヶ月でこの試験台を完璧に仕上げる事が出来るように
まえちゃんを仕上げます。(笑)

私の指導のモットーは

「スピードよりも、先ずは仕上げる事を重視する事」

スピードばかりを最初は意識してしまうし、多くの親方さんや兄弟子(俗にゆう先輩連中)は
「いつまでも何やってんだ!早くしろよ」

って怒鳴りつけますし、威圧します。

そうすると

ああ。。急がなきゃって思いますよね。

だから、現場の片付けやゴミ捨てやゴミ拾いや道具の片付けや掃除・・・・
最初に覚えて、職人を続けて行く限りずっと続けて行かないと行けない大事な事柄が、、、、何から何までが雑になる。

そのクセが一旦出来たら、もう抜け出せない。。。。。

職人って

どれだけの期間修行したか?

が大事。。。

じゃ〜無いんですよ。

10年修行したからって言っても、「・・・・・・」って言う仕上げしか出来ない職人さんも居ます。

経験年数じゃ無いんです。

どれだけ、濃ゆい一日を、経験を、その原理原則をしっかりとこなしてきたか。
その意味を教えてもらってきたか。

なんですよね。

つまり

誰に教えてもらったのか?(どんな親方や先輩に習ってきたのか)

実はそれが、一番大事なことなんです。

3年程度の修行期間にも関わらず、その辺の職人さんにも引けを取らない人もたまに居ます。

私は、まえちゃんをどこに出しても通用する人物になって欲しいって思いながら、アドバイスをしてます。

だから

スピードは後から勝手についてくるから、先ずは、その仕上げのコツをゆっくりと理解しながら覚えようって言います。

その作業がゆっくりでも確実に出来るようになることの方が絶対に将来的に、良い職人さんになるための近道だと確信しているからです。

極端に言えばタイル一枚貼るのにも、一時間かけて、ミスしながら材料を10枚も20枚使ってもそれは全然OK。

前ちゃんに私がよく言うのが

一回目よりも二回目

二回目よりも三回目

一回一回、意味を考えて前の作業の反省をして、次に望む。

回数を重ねて行くたびに、仕上げのクウォリティーが上がるように、考えながら作業してね。

って言います。

一回目は失敗しても良し。

でも二回目はその失敗を糧にして、一回目よりも少し良いクウォリティーを目指す。

それが出来た時は

「考えて行動している」って事ですよね。

自分で反省点を見つけて、それを実際に行ったんです。

それが出来れば
素晴らしい行動だと思います。

そして

既に入社半年の前ちゃんは、所々ですが、それが出来始めてます。

後半年でどれだけ成長するのか、今から楽しみです。

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